何とはなしに、縄文文化に触れてみる。
移動ルートの途中で立ち寄った道の駅なんだけど、これが意外に面白い。
展示品が充実してて、珍しいもの満載。
アスファルトが付着した土器
なぜアスファルト?って思ったら、自然に地表に浸みだした原油から取れたアスファルトを接着剤として使っていたようです。日本全国、割とあちこちで使われていたようです。
石刀
石斧は鏃はともかく、刀ですよ、刀。ピンぼけしているのが残念だけど、刃渡りは30cmほど。何に使ったんでしょうか?
翡翠のアクセサリー
細工が細かくて、どうやって作ったんだろうと思える一品。今でも売ってそう。
赤漆塗り注口土器
ぱっと見、どっかの茶の間に置いてそうな形の土器。漆も当時使われていたそうで、副葬品にも見られるとか。
足形
幼い子供が亡くなったときに足形を取って形見とした粘土板。普段持ち歩いて、本人が亡くなったときには一緒に埋葬したようです。
説明読んでいて少々切ない気分になりました。(本当にかわいらしい子供の足形がついている)
土偶(国宝です)
国宝クラスというか、国宝認定の土偶。縄文初期のものだそうで、この時期の土偶は女性を模しているそうです。(後期になると男性モデルもあるとか)
最初からこういう形なのかと思ったら、腕の部分は意図的に壊されているそうです。(CTスキャナーで取ってみたら、腕の分は最初から壊れるような構造になっていたとか)
一般には副葬品であることから、埋葬者が生前、体の悪かった部分を砕いて、来世の健康を願ったという説があるそうです。優しいぜ縄文人。
ただし、こちらの土偶が発掘された場所に埋葬者はなく、翡翠と、それを囲むようにサークル状に配置された石が見つかったので、なんらかの儀式、あるはシンボルのような使われ方ではないかという話でした。
展示室にいた人(たぶん学芸員)に質問したら、ものすごい詳しく説明してくれました。ありがとうございました。
あのひと、この分野がホントに好きで働いているんだろうなー。
場所はこちら。