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風邪で喉をやられた土曜日、ひきこもってソーセージを作る。
作ったのはBritish banger。イギリスの朝食に出てくるポークソーセージ。banger(爆竹)は第1次大戦中、混ぜもの加えて作ったら、焼くと弾けたのが名前の由来。
ちなみに食感はねっとりしていて、どちらかというパテみたい。シャウエッセンのようなプリッとしたのとは違うので好みの分かれるところです。
ちょっとクセがあって美味しいんだが、どこにも売ってない。売ってなければ作ればいい。
調べてみると作り方はシンプル。基本的に挽き肉とハーブをこねて、ケーシングに詰めたらそのままフライパンで焼いて食べる。加熱処理しないフレッシュソーセージと呼ばれるタイプ。
参考にしたのはリンク先の動画。
Homemade Traditional English Pork Butchers Sausage Recipe | The Great British Banger!
材料
- 豚ひき肉 1kg
- パン粉 100g(10%)
- 冷水 200g(20%)
- 海塩 20g(2%)
- ブラックペッパー 10g(1%)
- オレガノ 5g(0.2%)
- タイム 5g(0.2%)
※( )内は豚ひき肉に対する割合
その他
近所では入手しにくかったのでAmazonで手配した。
- ケーシング(羊腸)
- ソーセージメーカー
- 調理用の使い捨て手袋(手がベタベタになるのと衛生面からも必要)
ソーセージメーカーはなにがいいのか分からなかったので、とりあえずおサイフに優しいのを購入。最悪捨ててもいいしね。(ちょっと前まで商品説明に「スムースに浣腸できます」って誤訳があって、気分的に萎えた。ケーシングって羊腸だから、あながち間違いでもないんだけど直訳にもほどがある。)
作り方
準備
パン粉に冷水を加え、その他材料と一緒に冷蔵庫で1時間冷やす。食材は常に低温で扱う。
挽き肉をこねる
ひき肉へ冷やしたパン粉、他の材料を加えて10〜15分ほどコネる。これが力の要るなかなかの重労働。こねてこねて全体的にしっとりしたら冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。
ケーシングの準備
挽き肉を寝かしている間にケーシング(羊腸の塩漬け)を水にさらして塩抜きする。水は3、4回替える。絡まると厄介なので、流水じゃなくて、そっと水を替える。(実際、絡まっちゃってほどくのに30分ぐらいかかった)
ケーシングは薄く、半透明で見た目やわらかそうだが、手では引きちぎれないぐらい丈夫でびっくりする。
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ケーシングの端をソーセージメーカーの送出口へ装着する。これがムズイ。ケーシングは薄くて細く、伸縮性もあまりないのでなかなか入らない。入口が入ったら少しづつ端までつめる。長いのでとても時間がかかる。
いよいよソーセージを作る
ソーセージメーカーにひき肉を充填してケーシングへ押し出す。この段階からソーセージっぽくなるので、嬉しくなる。
押し出す量が多いとケーシングが破ける。ケーシングは引っ張りには丈夫なのに、内側からの圧力にはどうも弱いらしい。ソーセージが太くなりすぎないように、ゆっくりと押し出す。
そもそもあまりパンパンに詰めると、後でひねるのが大変なので、ほどほどに。
すべて押し出し終えたら、適当な間隔でクルクルとひねってソーセージの形に整える。詰め過ぎているとここで破ける。
ひねったところで1本づつに切り分けて冷凍庫へ保存。
実食
フライパンで低温でじっくりと焼く。シンプルな材料、工程なのにびっくりするぐらいイングリッシュブレックファーストになる。実に美味しい。
これ玉ねぎをソーセージから出た脂で炒めてパンはさんでホットドックにしても美味しい。後でパンとマスタード買いにいこう。
感想、反省と次回へのメモ
- フレッシュタイプ(生)なので日持ちしない。そりゃ売ってないわけだ。
- パン粉や水を入れるあたり混ぜもの感があが、たぶんこれが独特のねっとりとした食感になる。
- ソーセージを押し出す作業はなぜが「ぶりぶり」音が脳内再生される。
- ひき肉こねるのが重労働。男の料理。これはマッチョな肉屋のソーセージだ。
- ひき肉は低温キープ。夏は衛生的にやばい。作るなら冬だ。
- 洗い物が大量に出る。ソーセージメーカーは凹凸多くて油がしつこくて洗うの大変。
- おもちゃみたいなソーセージメーカーで1kgの肉は無謀だった。次回は少なめに作ろう。